奇妙な地図、消えた集落、隠された過去ーー。

(※画像はイメージです)
静かな不気味さがじわりと広がる「変な地図」の漫画はどこで読める?
「変な家」、「変な絵」で有名な雨穴氏の集大成「変な地図」の小説版は見つかるけど、漫画が見あたらない・・・。

「変な地図」の漫画はどこで読めるのか、詳しくリサーチしてみました。
漫画版「変な地図」どこで読める?→まだ未発売
漫画版「変な地図」はどこで読める?
結論から言ってしまうと、2025年11月現在、漫画版の「変な地図」はありません。
「変な絵」と「変な家」の漫画版はあるので、ゆくゆくは「変な地図」の漫画版も発売されるかな?と思います。

「変な地図」が漫画化されたら、こちらでも最新情報を更新したいと思います。
ちなみに、「変なバイト見つけた」は別の方の作品ですね。

「変な地図」の小説版はどこで読める?
「変な地図」の小説版は、各種電子書籍サイトでも配信中です。
『変な地図』小説版を読めるサイト一覧
| 電子書籍ストア | 配信状況 | 備考 |
|---|---|---|
| DMMブックス | ○ 読める | 小説版のみ配信中 |
| ebookjapan | ○ 読める | 小説カテゴリで配信 |
| コミックシーモア | ○ 読める | 初回割引がある場合も |
| BookLive | ○ 読める | 初回70%OFFを上限なしで使える |
| Kindle(Amazon) | ○ 読める | 電子版と紙の本あり |
| 楽天Kobo | ○ 読める | 小説電子版を配信 |
| ブッコミ | × 読めない | ー |
| Renta! | × 読めない | ー |
おススメは、初回70%OFFを上限なしで適用できるブックライブです。

上限500円とかでは、お得感がありません。
小説版「変な地図」を読んでみたいときは、ブックライブをチェックしてみてはいかがでしょう。
「変な地図」のrawは避けたい理由

(※画像はイメージです)
「変な地図」のrawデータは、違法にアップロードされたコンテンツです。
ダウンロードするだけでも著作権法違反となり、書籍・小説・漫画などあらゆる静止画像作品が対象に含まれます。
また、こうしたファイルを扱うサイトは、ウイルス・マルウェア感染、フィッシング詐欺などの危険が非常に多く、利用した人が個人情報を抜き取られるケースも少なくありません。
「変な地図」に限らず、書籍は正規の方法で読みましょう。
「変な地図」のあらすじをチェック!
「変な地図」のあらすじは?
できるだけネタバレを避けつつ、序盤のあらすじを紹介します。
祖母が亡くなったという知らせを受け、大学生の栗原文宣は久しぶりに母方の実家を訪れます。
就職活動に追われながらも結果が出ず、不安を抱える栗原にとって、祖母の死はどこか現実味の薄い出来事でした。
しかし、遺品整理の席で一枚の古い地図が見つかると、空気は一変します。
それは、祖母が握りしめたまま亡くなっていたという奇妙な手描きの地図でした。
素人の落書きのようでいて、地形だけは恐ろしく正確。さらに、地図のあちこちには小さく妖怪の絵が描き込まれています。
測量士でもあった祖母が、なぜこんな不思議な地図を残したのか──栗原はその理由を知りたくなります。
就活のことが頭にあるはずなのに、気付けば祖母の地図を追いかけたいという気持ちが勝っていました。
地図に示されている場所を調べていくと、海沿いの町と、今はほとんど人がいなくなった古い集落の存在が浮かび上がります。
地図の印と一致する地名や施設を見つけるたび、祖母が何かを伝えようとしていたのではないかという思いが強まっていきます。
やがて栗原は、地図に描かれた地点へ実際に向かうことを決心します。
そこには、観光地として一度は賑わいながらも時代とともに廃れていった湖周辺の集落や、どこか不吉な噂のある古いトンネルなどがありました。
その土地の空気に触れた瞬間から、栗原は単なる地図の探索ではなく、祖母の最期と深く結びついた「何かの真相」に近づいていることを感じはじめます。
「変な地図」の登場人物・キャラについて

(※画像はイメージです)
「変な地図」の登場人物・キャラについて、簡単にまとめてみました。
【栗原文宣(主人公)】
大学で建築を学ぶ22歳の学生です。就職活動にうまくいかず焦りを抱えていますが、物事の違和感に気付く能力が人一倍高く、冷静な分析が得意です。
その半面、空気を読むのが少し苦手で、思ったことをそのまま口にしてしまう不器用さを持っています。
祖母の遺品から見つかった「変な地図」をきっかけに、家族が抱えていた過去の謎へと踏み込んでいきます。
【栗原の母】
すでに故人で、研究者として活躍していた人物です。探究心が非常に強く、「知りたい」という欲求をそのまま息子に受け継がせた存在でもあります。
祖母の死に以前から疑問を持っており、その思いが文宣の行動を後押しすることになります。物語には直接登場しないものの、“栗原家が抱えてきた謎”の起点ともいえる人物です。
【祖母・知嘉子(沖上喜見子)】
物語の発端となる人物で、測量士として働いていた過去を持ちます。晩年、7体の妖怪が描かれた不可解な地図を握ったまま亡くなりました。
なぜその地図を書き続けていたのか、どんな思いを残したのかは物語の核心に深く関わっており、文宣が追う“もうひとつの主人公”ともいえる存在です。
【帆石水あかり】
地図が指し示した土地で出会う警察官で、文宣の調査に最も近い位置で伴走する人物です。
明るく行動的で人に寄り添うタイプですが、家族に関わる悲しい出来事を抱えており、彼女自身もこの土地の「過去の事件」と無関係ではありません。文宣にとっては、初めて「一緒に謎を追う相手」となる存在です。
【帆石水永作】
あかりの父で、湖畔の旅館「帆石水亭」を営む男性です。過去に観光開発や鉄道会社との関係で苦しい立場に追い込まれ、そこから起きた出来事が物語の事件へ大きく影響しています。
普段は穏やかですが、内側に多くの秘密や負い目を抱えている人物でもあります。
【帆石果乃(旧姓:沖上)】
あかりの母で、栗原家の遠い親戚にあたる女性です。実家に残された手記を手がかりにこの土地を訪れ、その後に永作と結婚しました。
彼女自身も「沖上家の真実」を長年追ってきた人物で、文宣と同じように家族の過去に導かれる形で帆石家の歴史と結びつきます。
【帆石雅也(故人)】
あかりの弟で、幼い頃に悲しい事故で亡くなっています。その出来事はあかりの心に深い影となって残り、彼女の行動や価値観を形作っています。物語の中では直接登場しませんが、帆石家の“痛みの象徴”として存在感があります。
【矢比津啓徳(矢比津鉄道会長)】
地元・矢比津鉄道のトップで、表向きは名士ですが実際は会社と自分の立場を守るために強引な手段も辞さない人物です。
過去の落盤事故や隠蔽に関わっており、その影響が栗原家や帆石家の人生にも波紋を広げています。物語の“黒い部分”を背負うキーマンです。
【大里幸助(矢比津鉄道社長)】
作中序盤で、トンネル内で起きた不可解な人身事故により死亡する人物です。「泥酔による事故」とされますが、調査が進むにつれてその死には不自然な点が多いことが明らかになります。彼の死の真相を追うことが、物語全体の大きな軸となっていきます。
【スガワラ(駅員)】
矢比津鉄道の若い駅員で、啓徳と深い関わりを持つ人物です。表では地味な立場ですが、事件の真相と密接に関係しており、物語後半でその重要性が浮かび上がります。父との関係や立場に縛られながらも揺れ動く姿が描かれます。
ざっくり相関図
栗原文宣
→(血縁:祖母の死の謎を追う)→ 祖母(知嘉子/沖上喜見子)
←(強い影響・価値観を継ぐ)← 栗原の母
栗原文宣
⇆(調査の相棒・友人ポジション)⇆ 帆石水あかり
←(遠い親戚関係)→ 帆石果乃(旧姓:沖上)
帆石水あかり
←(親子)→ 帆石水永作
←(親子)→ 帆石果乃
←(姉弟)→ 帆石雅也(故人)
矢比津啓徳
⇆(会社内の対立)⇆ 大里幸助
→(圧力・借金で縛る)→ 帆石水永作
→(支配的な父)→ スガワラ
大里幸助
→(不可解な人身事故)→ 母娘山トンネルの事件
祖母(知嘉子/沖上喜見子)
→(古地図と妖怪の作者・過去の出来事の“記録者”)→ 7体の妖怪
→(血筋・価値観を継がせる)→ 栗原の母 → 栗原文宣
「変な地図」のネタバレは?
「変な地図」のネタバレも見てみたい・・・という方は、続けて読んでみてください。
※以下はネタバレを含みます。ネタバレを避けたい方は注意してください。
【主要な事件:トンネル事故の裏側】
物語中盤で明らかになる最大の謎が、鉄道会社「矢比津鉄道」の社長・大里幸助が「母娘山トンネル」で亡くなった事故です。
公式には泥酔による線路内立入りの“人身事故”として処理されていましたが、主人公の栗原文宣が調査を進める中で、
- ブレーキ音・警笛の順序が不自然であったこと
- 運転士の証言と遺体の位置・血痕の位置が整合しないこと
- 電車直前に社長が逃げ場のないトンネル内にいたこと
など、複数の“事故とは考えにくい痕跡”が浮上します。
事件は実は殺害=偽装事故であり、その目的は鉄道会社側の開発計画を遂行するため、不要になった人物を消すことにあったという構図が読み解けます。
【古地図と7体の妖怪:祖母の残した意味】
もうひとつの物語軸が、栗原の母方の祖母・知嘉子(旧姓:沖上喜見子)によって残された古地図です。
その地図には「7体の妖怪」が描かれており、湖、集落跡地、三角点、廃墟となった旅館といった場所が記されています。
地図をたどる中で明らかになるのは、祖母がかつて属していた集落で起きた「落盤事故」や「労働搾取」、それを隠蔽しようとした企業・土地開発の存在です。
地図は、ただ風景を描いたものではなく、隠された被害者たちの“記録”であり、「忘れてはいけない過去」を示す記号でもありました。
最終的に、知嘉子はその事実を知って絶望し、自ら命を絶った可能性が高いと栗原は推理しています。
【登場人物の関係と真実の繋がり】
登場人物たちはそれぞれ別の目的と罪、後悔を抱えながらも、“開発・事故・隠蔽・記憶”という共通の線で結びついています。
たとえば、旅館「帆石水亭」を営むあかりの父・永作は、鉄道会社と開発案件を抱え、その裏で集落の苦しみを知る存在です。
会長・矢比津啓徳は、表向きは名士ですが裏で跡継ぎの問題や開発の圧力を抱えており、駅員スガワラとの関係などから事件に深く絡んでいます。
栗原は、祖母→母→自分へと受け継がれた「知りたい」という欲求をもとに、事件・地図・被害者の名をつなえていきます。
【結末で明かされる「償い」と「記録」の価値】
ラストに至って、事件の真相が明らかになると同時に、『変な地図』の本当の意味も明らかになります。
事故に見せかけられた殺害、集落の崩壊、隠蔽された過去――それら全てを地図として残すこと、記憶として刻むことが、知嘉子の、そして栗原の母の「生きた証」であったのです。
栗原は、自分自身が就活で迷っていた建築という道を、単なる進路ではなく“記録を残す場所”として捉え直すようになります。
被害者と隠蔽者に分かれた構図のなかで、「知ること」「記録すること」「忘れないこと」の強さが描かれており、ホラーの表層を超えて人間ドラマとしての重みが残るラストです。
まとめ | 「変な地図」は現在、小説のみ

(※画像はイメージです)
「変な地図」は現在、小説のみが発売されており、漫画版のコミカライズはまだ存在していません。
「変な絵」や「変な家」の漫画版もあるので、「変な地図」も漫画化に期待できそうですね♪
今現在読める小説版を読みたいとき、お得な方法は?
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気になる方は、ブックライブ公式をチェックしてみてはいかがでしょう。

かなり面白そうなので、個人的には映画化も期待しています!


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